研究員の視点

Aクラスの本を読む4 稲増一憲「政治を語るフレーム」

 「政治を語るフレーム」は、一般有権者は政治的エリート(政治家、官僚、政治学者、政治部記者など)とは違う枠組み(フレーム)で政治を捉えているとの仮説にもとづき、一般有権者のフレームとその機能を実証的に解明したものです。
 我々は、政治的エリートの方が一般有権者よりも政治に参加する知識や能力があると考えてしまいがちですが、そうではない。違っているのは政治を捉えるフレームであり、2つのフレームに優劣はないのだ、という着想は大変に魅力的です。

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