「教育言説の歴史社会学」は、日本社会において「教育の語られ方」がどのように変化したのかを検討したもので、12編の論文から構成されています。
明治以降、「教育の語られ方」に見られた大きな変化は、教育が政治や経済から独立し、独自の領域を形作っていくということでした。特に1970年代以降には、教育の問題を政治や経済とは無関係な、ミクロな教育的な処遇で解決すようとする志向性が広まりました。
著者は、教育をポジティブなものにしていくためには、自覚的に政治や経済の言葉で教育を語ることが必要なのではないかと提言します。
Aクラスの本を読む5 「教育言説の歴史社会学」(クリックすると掲載内容がご覧いただけます。